「マジかよ…」
思わず声が漏れました。
自分の金で打っている時には一度もお目にかかったことがない高設定の証が、
親方の金で打っている時に限って、あっさり降臨したのです。
脳内でけたたましい歓喜のファンファーレが鳴り響くと同時に、
すかさず親方に報告LINEを送信。
秒で
『(^□^)/ヨロシク』
と冷酷な指令が返ってきました。
ひとまず高設定が確定したモンキーターンを打ち続ける。
パチスロ打ちとしてはこれ以上の幸福はないはずです。
…しかし、この日の僕には、この台の挙動以上に僕の集中力を著しく削いでくる
「巨大な障害」が存在していました。
お隣のパチンコ島から、用もないのに何度も僕の台の後ろを通り過ぎては話しかけてくる、
同僚の「パチ子」です。
「スロ太〜!
そっちどう?
てか、あたしのエヴァ全然当たらないんだけど〜!」
そう言って僕の椅子の横に身を乗り出してくるパチ子。
夏場という事も相まって、薄い服装を身にまとっているパチ子。
…ねえ、パチ子ちゃん。
君、今日の服、胸元開きすぎてない??
前回の記事でも少し触れましたが、彼女の胸の主張の激しさは日頃から目の毒でした。
ですが、この日は上着を脱いで薄手のカットソー1枚だったこともあり、
かがみ込むたびに圧倒的な存在感(とんでもないボリューム)が僕の視野角の半分を支配してくるのです。
しかも、僕が「ちゃんと打たないと親方に怒られるぞ」と注意すると、
彼女は「え〜」と言いながら、
今度は僕の隣の空き台の背もたれにポーズをつけるようにドカッと腰掛けました。
その瞬間、僕の視線は固まりました。
…尻。尻が、エグい。
ピタッとしたタイトなパンツに包まれた彼女のお尻のラインが、
信じられないほど強調されていたのです。
前回までは胸ばかりに目がいっていましたが、
実は彼女、下半身のスタイルも破壊的なまでに仕上がっていたことが判明しました。
正論を言うと、パチ子の顔は僕の好みではありません。
いや、そこらへんを歩いていたら皆振り向くほどの美人だとは思います。
ただ、僕の好みではないのです。
クラスにいたら「声が大きくてうるさいギャル」としてスルーするタイプですし、
顔立ちだけで言えば決してタイプではないのです。
なのに。
顔は全く好みじゃないのに。
その「体」だけが、僕の男としての本能を狂わしいほどに刺激してきます。
「顔はタイプじゃない…
でも体は凄まじく好みだ…
いや、顔は好みじゃないんだ…」
頭の中でそんな葛藤がグルグルと渦巻き、
目の前のVストック獲得演出よりも、
パチ子のシルエットの方が100倍気になってしまう始末。
高設定ののモンキーターンを回しながら、
隣で無防備に体をくねらせるパチ子のボディラインに全神経を奪われる男。
客観的に見て、
愚かの極みです。
「なにニヤニヤしてんの?スロ太キモいんだけど〜」
僕の視線に気づいたパチ子は、フッと意地悪く笑うと、
パチンコ島へと戻っていきました。
台の方はと言うと、
その後、高設定のポテンシャルをいかんなく発揮。