どうも。
今回パチンココラムを掲載することになったインデックス岡田だ。
普段は都内のアイティー企業で、それなりのポジションで机を叩いている三十代後半のサラリーマンである。
私の趣味は資産形成だった。
国が始めた新ニーサの波に乗り、オールカントリーとエスアンドピー五百に毎月上限まで積立を設定し、
最初のうちは毎日スマホの画面で数千円ずつ増えていく総資産を眺めてニヤニヤしていたものだが、
ハッキリ言って飽きてしまった。
インデックス投資というのは、極論を言えば死んだふりをして二十年待つゲームである。
合理的だが、あまりにも退屈で、あまりにもドーパミンが足りない。
暴落が来れば一喜一憂できるが、ここ最近の相場は良くも悪くもマイルドだ。
私は、一撃で資産が跳ね上がるような圧倒的な価格変動に飢えていた。
気がつけば私は、平日の夜、かつて通い詰めたホールへ足を踏み入れていた。
地道な積立設定を解除した私の軍資金が向かった先は、
現行機屈指のハイリスクハイリターン銘柄、
P北斗の拳暴凶星である。
期待値と投資効率で選ぶ暴凶星という銘柄。
なぜ数あるパチンコ台の中から暴凶星を選んだのかといえば、理由は単純で、時間対効果と一撃の利回りがサラリーマンの夜間トレードに最適だからだ。
インデックス投資が年利五パーセントをコツコツ目指す聖者の行進だとするならば、
暴凶星はわずか数分で資産が数百パーセントに跳ね上がる暗号資産の草コインに近い。
現在の時刻は17時45分で、閉店までの残り時間を考えれば、
ダラダラと連チャンするマイルドな台は投資効率が悪い。
短期決戦でポートフォリオを爆発させるには、この世紀末覇者しかいないのだ。
カスタムはイキナリフラッシュとギアクラッシュをオンにしている。
無駄なノイズとなる煽り演出を排除し、大当りの可能性が高いルートだけを抽出するためだ。
投資一万円の時点で、オールカントリーなら数ヶ月かけて生み出す含み益がわずか三十分で市場に溶けたが、
私の心は平穏だった。
これは未来の爆益のための先行投資に過ぎない。
動きがあったのは投資一万六千円目のこと、脳の芯を揺さぶるギアクラッシュの激音が響き渡り、
脳汁がドバドバと分泌されるのを感じた。
そう、これだ。インデックス投資の画面では絶対に味わえない、この圧倒的な生きている実感を求めていた。
神拳バトルへ発展し、液晶にはサウザー。
投資の世界では退職金で信用取引の追証に挑んではいけないが鉄則だが、ここはパチンコホールだ。
ケンシロウの繰り出す北斗神拳がサウザーの身体を粉砕し、大当りを勝ち取った。