朝の光がインドの密林を照らすころ、野生のモモンガと向かい合っていた。
すると、葉のざわめきが急に止み、
頭上から神のお告げが降ってきた。
「今日のマイジャグ6は出るよ」と。
直後、風が吹き抜け、熱気が押し寄せる。
モモンガは驚いて木に駆け上がり、私は神の言葉を反芻した。
密林に遊技台はない。
だが、あのお告げは妙に具体的だった。
朝から奇跡に遭遇した気分で、胸は高鳴る。
最後にモモンガが木の上から落とした木の実は、まるで開店祝いの玉のよう。
ありがたく拾うと、神の声がもう一度した気がした。
「それは食べ物だ」と。
晴れた空の下、パチンコホールでマイジャグ6風の激闘が始まった。
ランプが光るたび、胸は「勝った」と先走り、財布は「まだ何も決まっていない」と冷静だった。
隣には野生のモモンガ。
いつの間にか台の上に陣取り、こちらの一打ごとに小さくうなずく。
どうやら専属の監督らしい。
熱戦は続き、私は台とモモンガと自分の期待を相手に三つ巴の勝負。
いくつかのハマりを乗り越えチョモランマの頂が見えてきた。
ここからは酸素がきつい。
無理はいけない。
終盤、モモンガがくるりと丸まり、まるで「今日はここまで」と判定を下した。
結果はさておき、帰り道には疲労だけが堂々の単独優勝。
モモンガは夜空へ飛び去って消え、私はまだ見ぬトラっぴとの長く険しい戦いを予感していた。